理事長所信
輪島の未来への羅針盤 ~私たちが誇れる輪島へ
2023年度 一般社団法人輪島青年会議所
理事長所信
一般社団法人 輪島青年会議所
第59代理事長 関川 勇太
【はじめに】
JCI輪島は、全国で273番目の青年会議所として誕生し、本年で59年目を迎えます。設立以来明るい豊かな社会の実現に向け活動して参りました。長きに渡り、この輪島の地でJC 運動・活動をされてきた諸先輩方の熱い想いを受け継ぎ、これからも我々は明るい豊かな輪島をつくるためにJC運動・活動を継続していくことが必要です。
私たちの住む輪島には、豊かな自然や伝統文化等、多くの魅力が存在しますが、人口減少や少子高齢化の影響により、消滅可能性都市に指定されています。私たちが生まれ育った輪島をこれからも残していくために、まずは私たち、地域の青年が今ある地域の魅力を守り、自分たちに何ができるかを考え、行動を起こしていかなければなりません。そして、その魅力を次世代の子供たちに伝え、残していくことが大切です。
昨今続くコロナ禍による不況から少しずつではありますが経済活動の回復が見え始めました。しかしながら自然災害の頻発や、ロシアウクライナ情勢に代表される紛争問題など世界的に先行きの見えない状況が続いています。その様な不透明な時代の中で私たちは生まれ育ったこの輪島を次世代へいつまでも残せる様、先頭に立ち、地域の方にその姿を見せる必要があります。
しかしながら、さらなる輪島の発展と活性化を実現するためには、私たちの行動だけでは困難であり、市民や他団体との連携は必須です。市民一人ひとりに高い志をもって頂き地域全体で一歩一歩前へ進むことで、次世代の子供たちへ今よりもさらに明るい豊かな輪島を残せると確信しております。そして、メンバー一人ひとりが地域を良くしたいという熱い想いをもち、多くの仲間たちと共に、何事にも恐れずに挑戦していくことで、メンバー一人ひとりの自己成長とJCI輪島のさらなる発展につながり、より一層、地域に必要とされる団体になる様に活動して参ります。
【輪島の未来を担う子供たちに】
これからの輪島の未来を担っていくのは、私たち、JCI輪島だけではなく、地域に住んでいる住民や青年、そして子供たちです。JCI輪島では、今まで数多くの輪島の未来を担う子供たちの育成を行ってきました。近年子供たちを取り巻く環境は大きく変化しています。IT技術の進化により見ず知らずの人とコミュニケーションをとる機会が増える一方で、コロナ禍などにより、外出したり人と人とが直接ふれ合う機会が減少しています。それにより、豊かな輪島の魅力を感じたり、人とのふれ合いから生まれる思いやりの気持ちを育む機会が少なくなっているのではないでしょうか。時代によって取り巻く環境の変化はありますが、私たちが小さい時に地域の大人から教えてもらったことを次世代の子供たちへ伝え、地域と人を愛する心を育むことが大切です。子供たちが地域や人を愛する豊かな心をもつことで、困難な状況にあっても互いに助け合う気持ちをもてる豊かな人財となってくれるのではないでしょうか。
そのために私たち、地域の大人も、今まで以上に地域や地域に住まう人のために出来ることを話し合い、行動する姿を子供たちに見せることが必要となり、未来を担う子供たちが安心して成長できる輪島を残していくために行動して参ります。
【会員拡大】
JCI輪島の会員は、近年減少傾向にあります。会員拡大の活動は今まで行って来ましたが、会員の減少に歯止めをかけることができていません。
会員拡大の活動はLOMの存続のために必要なことであり急務です。しかし、JCI輪島の活動や運営に支障をきたすことを解決するためだけに会員拡大が重要なのではありません。組織を継続させるという志だけではなく、会員同士の強固な絆の形成や、私たちと共に、地域のために活動する仲間を探し、友情を育むことが大切です。私たちは、JCI輪島が明るい豊かな輪島のために行っている活動や、人とのつながり、他団体との連携・活動を行い切磋琢磨することで地域と共に自身も成長することができることを一人でも多くの市民に知ってもらい、理解してもらうことが必要だと考えます。そて、これからも輪島の未来を本気で考え、活動する仲間を一人でも多く育成し、今後も輪島に必要とされる団体になる様に活動して参ります。
【会員の資質向上について】
JCI輪島は近年、入会歴の浅いメンバーが多く、青年会議所の使命である、「青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する」という理念を共感することが難しくなってきています。入会した方の動機は様々ですが、職種や年齢が異なる人たちが、JCを学ぶことで自らの成長につながると考えます。誰もが成長することで組織力も向上し、JCの使命である、地域に対して良い変化をもたらすことができる青年経済人を輩出し続けるべく、物事の本質をとらえて地域で活躍できる人財を育成します。
【広域連携について】
おく能登3LOM委員会、のと5LOM委員会では青年会議所メンバーの交流だけではなく、それぞれの地域の様々な問題解決についても協力し合い、連携を深め、さらなる発展につなげるために活動をして参りました。各地域は共通の問題を抱えています。それぞれの地域の青年会議所メンバーがそれぞれの地域の垣根を超えこれからも連携を深め、地域のさらなる発展へとつなげることができる様に活動して参ります
【会員の家族にも優しいLOM】
昨年、JCI輪島は130番目の「育LOM」認定を受けました。これにより育児世代であるJCメンバーが家庭や仕事、JC活動を平行しながら活躍し子育て支援等を積極的に推進できるLOMを目指し、様々なライフステージに立っているJCI輪島のメンバーが活躍できる組織環境を構築し誰もが活躍できる社会の実現に向け活動を行って参ります。
【結びに】
私は、このJCI輪島に入会するまで地域のことに目を当てたことは有りませんでした。ですが今は青年会議所に入会し、輪島の実情を知り、地域に対して自分に何ができるかを考える様になりました。これからもより一層、志を同じくもつ仲間たちと共に、まちづくり、ひとづくりの活動を通して、自己の修練、地域に対する奉仕、メンバーや地域の人との友情を基に、輪島の未来のために、一人ひとりがこれから出来ることを考え、共に力を合わせて、明るい豊かな輪島の実現を目指して活動して参ります。
最後に、2023年度(一社)輪島青年会議所第59代理事長として、先頭に立ち、自覚と誇りをもち、全力で職務を全うして参ります。そして、理事長として、今までの経験を活かし、私個人の成長だけではなく、メンバー一人ひとりが成長し一致団結し、輪島を盛り上げることができる様に一年間活動して参りますので、皆様のご協力と、より一層のご指導とご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。